腫瘍の患者さんのセカンドピニオンを受けることがあります。インターネットで日本獣医がん学会のHPなどを通じて来て頂いているようです。
実際に来院される方の中には「本当に腫瘍なの？」という方から「腫瘍と診断されたがどうしたらいいのか」「より良い治療はないのか」などといった疑問を持たれて来院される方が多いようです。
「今は元気なのに本当に癌なの？」とおっしゃる方も多いのですが、きちんと診断が付いている場合には否定をすることは難しく、今後どのようになっていくのかを考えながら管理や治療について考えていきます。「今は元気だから詳しい検査や治療をしたくない」というのではなく、将来どうなるのかをイメージしておくことで、そうならないようにどうしておくか、そうなってしまった時にどうするかといったことまで考えておくことが重要です。
セカンドオピニオンを受けようかどうしようかと１ヶ月も悩んでいると、その間にどうしようもなくなってしまう場合もあるから注意が必要です。犬や猫の１ヶ月は人間の３〜４ヶ月に相当します。「様子を見る」が危険な場合もあることを知っておいて下さい。