犬も長寿命化しているため、心臓病が増えてきています。年を取れば取るほど心臓病のリスクが上昇します。
心臓病は見た目に症状がはっきり現れるのはかなり進行してからです。犬の心臓病では殆どの場合、そうなるしばらく前から
・あまり動きたがらない、散歩を嫌がるようになる
・疲れやすくすぐハァハァする
・咳が出る
などといった症状が見られますが、後から聞いて「そういえば・・・」と思い当たる程度のことも多いものです。
病院では来院の際にワクチン接種や皮膚のかゆみ、口の匂いが主訴であっても必ず心臓の音を聴診します。そうした時に心臓の中で血液が逆流する音が聴取されて異常が見つかることもあります。
心臓の異常は初期には健康状態にも問題を起こすことなく見過ごされたり治療が軽視されたりしがちです。しかし中程度以上の心臓の悪化はきちんと対処しないとどんどん進行して短期間に命を落とすこともあります。
ワクチン接種で病院へ行った際に「心臓の音が少し悪いですね」と言われたら、次回のワクチン接種(数年後)まで様子を見たりしないでくださいね。一年でびっくりするくらい進行してしまうこともあるのですよ。