耳ダニ | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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耳ダニ

犬や猫の耳の中だけで増える「ミミヒゼンダニ」というダニがいます。

肉眼では見えないくらい小さいのですが、耳の中で増えて強いかゆみを起こします。

昔はよく保護されてきた野良猫などで見られた記憶がありますが最近見ないなぁ・・・と思っていたら、数日前に来院した生後5ヶ月の猫のFちゃんの健康診断をしていたら真っ黒い耳垢がびっしり。「これはもしかして!」と思って調べてみたら、やっぱりダニが(画像はこちら)。耳垢の一部を顕微鏡で見ると元気に動くダニが確認されます。一部の耳垢にこれだけのダニが居るのであれば、耳全体で一体全体何匹くらいのダニが居るのでしょうか・・・^^;

 

ダニが自然に湧くことはありませんし、家の中にいる「ハウスダストマイト」やその辺の草むらでつけてくる「マダニ」などとは全く別で耳ダニを持っている動物どうしの接触でしかほとんど移りません。ペットショップから来てそのまま室内で単独飼育されている猫にこれが見つかるということは、おそらく販売さている時にはすでにいたはず・・・。治療をした上で販売されていたけど治療しきれていなかったという可能性もありますが、どんな管理体制のところで生まれ、販売されていたのかは気になるところです(一緒に販売されていた猫たちにもきっといるはず・・・)。

 

最近はこの他にもペットショップから迎えたばかりというワンちゃんが「この薬を飲ませるように言われている」と言ってペットショップから薬付きで購入したという子もいました。そもそも薬を飲んでいるということは何か理由があるわけですが、それについての説明は一切なし。持ってきた粉薬をみても何の薬かわからない・・・という状況でした。ペットショップでお金を出して買うのに「健康な状態じゃない」というのもなんか釈然としません(中にはちゃんと理由を説明した上で、例えば治療終了までペットショップが費用を負担するとか、相応に値引きするなどで販売されている場合もあるようですが)。

 

管理センターや保護団体から譲り受けて家族に迎え入れる場合はそうしたものも含めて負担することもあると思いますので、そうしたルートが有ることがもっと認識されたらいいなぁと願ってやみません。

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