尿路結石症 | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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尿路結石症

新年早々可哀想な状態で来院したのは、犬のKくん。冬の初めに一度膀胱結石が詰まって排尿できずに来院しており、尿石を膀胱へ押し戻した上で結石溶解食を食べて経過を観察していた子でした。年末に確認した時には結石が減ってきている様子だったので年明けまで様子を見るお話になっていたのですが、よりによって大晦日から排尿がしづらくなり、病院でカテーテル排尿をしてもらっていたようですが、来院時は写真の通り、尿道にびっしりと石が詰まっている状態でした・・・。

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横からみたレントゲン像

中央付近にあるのは膀胱の結石、一番右下に列をなしているのが尿道の結石です。普段うつることのない尿道がくっきりと確認できます。

 

 

 

まずは膀胱の尿を抜き、尿道の結石を押し戻してみました。
幸い詰まってまだ数日なので、結石を全て膀胱に戻すことはできましたが、2度めのことなのでご家族と相談の上手術をして石を取り除くことになりました。全身麻酔の元で膀胱から結石を除去、尿道の結石も膀胱に戻せばそこから回収することができます。細かい結石がたくさんあるのできちんと全て取れているかをレントゲンで確認し、手術が無事に終了しました。

 

術後は痛みをコントロールするための点滴をしているためKくんは至って元気。入院室でこっちに向かってしっぽをふっています。痛みのコントロールができないと手術後に痛みで怒ったり、動けなかったりするのですが、そんな素振りはなく元気にしてくれています。

 

しっかりおしっこが出てくれれば退院できます。

 

尿路結石症は、体質にもよりますが食事やおやつなど摂取する物によってできやすくもできにくくもなります。手術で取り除いても再発する危険のあるものですから、今後一生きちんと管理しないとまた手術が必要になってしまいます。繰り返してほしくないものです。

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