「なんとなく足りないかなぁと思って・・・」と毎回ごはんを少しずつおまけしてもらっていたら見事な肥満になってしまったシェルティーのMちゃん。普段病院にあまり来ることないMちゃんは、春のダニ予防で久しぶりの来院でしたが、見違えるほど!!大きくなっていました。
基本的に体重管理は人間同様、摂取するカロリーと消費するカロリーのバランスで考えます。犬は割りと早食いの子が多いため、あげると数秒で空になる食器を見るとついついあげる量が増えてしまうようです。
犬の祖先はオオカミ。獲物を求めて移動し、狩りに成功すればお腹いっぱい物を食べ、狩りに失敗すると数日餌にありつけない・・・そういう生活にも対応できるような体の構造をしています。そのため犬の胃袋はかなり容量が大きく、体重の30%くらいまでの量なら食い溜めができます。5kgの犬でも1.5kgくらいの量を胃に収めることができてしまいます。
ということは、一食あたり100g程度のドライフードなんてあっという間に無くなって当たり前。そもそもドライフードは水分がほぼゼロのため、量が少なく見える。胃で水分を吸って膨れるので実際には食べた時よりずいぶんカサは増えているはずなのですが・・・。
人間が食べ過ぎて「もう食べ物なんて見たくない・・・」なんて状態に犬がなることはめったにありません。たまに「フードの袋を出しっぱなしにしたまま忘れちゃって・・・」帰ったら袋が空っぽ、おなかがきつそうにしていた・・・という子が慌てて連れてこられることがありますが^^;