キシリトールといえば歯によさそうなイメージですが、犬にとってはごく少量ならともかく食べちゃうと大変なことになります。
キシリトールで低血糖がおこる!!
人間のキシリトール入りガムを食べた犬が低血糖で発作を起こすということがあるようです。
キシリトールは血糖値をあげない甘味料ですが、インシュリンの分泌を促進するため低血糖が生じるようです。低血糖はひどいと発作などの神経症状を起こし、放置すれば命にかかわるので注意が必要です。
また、「キシリトールで重大な肝障害を起こす」という発表がアメリカでありました。
8例中3例が死亡、2例が予後不良、3例が生存とのことで、かなり危険な状態だったことが分かります。
いずれにしても、犬がキシリトールを食べることにはメリットはなさそう・・・というよりやめた方がよさそうです。
ちなみに、個体差は大きいようですがキシリトールを体重当たり0.15g摂取すると低血糖の危険があるようです。今私の目の前にあるキシリトール入りのガムは、1箱12粒で6.3gのキシリトールが入っていると書いてあります。ということは、1粒のキシリトールガムは0.5g程度のキシリトールを含んでおり、3.5kgの犬が一粒食べると低血糖の危険があるということになりますね。10kgの犬でも3粒食べれば同様の量。
キシリトールガムは犬の手に届くところに置かないほうがいいみたいですね。
犬用の歯磨きなどにはキシリトールの含まれているものもありますが、これらは極微量で、問題になることはないように作られているようです。