病院では、病気の治療やコントロールのためにフードをおすすめすることもあります。病院でご用意するフードは、幾つかの専門メーカーが病気の状態に合わせた栄養バランスになるように作ったフードで、獣医師が診断をしたうえで責任をもってそのフードをお出しするという類のものです。
しかし、最近では病院用処方食をインターネットやホームセンターで買われている方もいらっしゃいます。病院でサンプルのフードをお出ししても買われていないので、「食べなかったのかな?」と思っていたら「食べたので近所で購入しました」ということもあります。
病院でおすすめする、いわゆる処方食には文字通り「処方料」が含まれています。フードをお出しする際に、現在の体調や気になる点をお聞きしたり、場合によってはお連れいただいて身体検査をしたりすることでその食事が現在のその子に適しているかどうかをチェックする意味があります。逆に言うと、獣医師や看護師のチェックなしにこれらのフードを購入しているということは、フードの料金に含まれている「処方を受けるための料金」を無駄にしているということになります(もちろんその分少し安いというメリットがあるということになります)。
処方食はよく見ていただければわかりますが、「総合栄養食」ではありません。これは間違った使い方をすればそのフードだけを食べて生活すると健康を害する可能性があるということです。
病院側としても、しばらく病院でフードの購入をされていない方は「処方食を続けていないのだな」と判断していることが多く、久しぶりの来院の際に食事内容を問診して「え!あのご飯を続けてたんですか??」ということもあります。これはせっかく処方食を続けていただいているのにとても残念なことです。
処方食の料金には「処方料」が含まれていることを忘れないで、その分を有効活用してください。
当院では、フードのご自宅への配送サービスを行っておりますので、重たい袋や缶詰をご自宅まで運ぶ必要はありません。また各種予防を当院で行っていただいている方にはフードの割引サービスも行っています。ご相談下さい。
逆に、ネットやホームセンターで処方食を買われている方のフードのご相談やサンプルのご希望の際には、栄養指導料を頂いております。ご了承下さい。