関節を長持ちさせるために | 札幌市清田区の動物病院 すぎうらペットクリニック

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関節を長持ちさせるために

桜が満開で綺麗ですね!!この時期の桜なんて北海道ならでは。

 

当院では、混合ワクチンを接種されている方に、年に1回検診のご案内をお出ししています。これはワクチン接種の必要な年には接種のご案内として、接種の必要ない年には健康診断のご案内としてお出ししています。

どちらの場合もひと通りの身体検査を行い、異常のある部位については詳しい検査をご提示させて頂きますが、よく見つかる異常の一つが関節の異常です。左右の脚の太さの異常がある場合はかなり進行している状態ですが、動かし方によって違和感があったり痛みがあったりすることがあります。普段の生活の中では症状が出ていない(もしくは気づいていない)ことがほとんどです。

慢性の関節疾患は、初期には違和感がありますが場合によっては非常に軽度で、「時々引きずるがすぐに収まる」と言った程度のことも多く、病院に来ないまま時間が経過してしまうことが多いようです。少し進行した状態からより悪化するまでのしばらくの間(数カ月~数年)は痛みもなく日常生活上は全くの無症状ですが、実際にはこの間にどんどん進行してしまいます。末期には痛みや違和感ですぐに異常と分かる症状が出て、多くの場合はこの時になってようやく病院へくることになります。
関節疾患を進行させないために大事なのは
・早期発見(日常生活で症状が出ない時期にきちんと発見する)
・体重管理(肥満は最も関節疾患の進行を早める要因になります。関節が悪い事がわかったらダイエットが必要なのはもちろんですが、出来れば関節が悪くなる前にきちんとした体重のコントロールが出来るといいですね)
・生活環境の整備(フローリングでの生活は避け、滑り止めを引いてあげましょう。コルクマットやじゅうたんがいいでしょう。階段や段差も避けたほうがいいでしょう)
・サプリメント(グルコサミンやコンドロイチンといったサプリメントが有効です。いろいろなものがありますが、当院では最近は脂肪酸を含む製剤をおすすめしています。ご相談下さい)

などになります。関節の異常は「痛みが引く」ことはあっても「100%正常な関節に戻る」ということはありません。ひどく進行しないように普段からしておくことが必要なのです。
「そういえば時々足を引きずっているなぁ」と思ったら、できるだけ早く病院で診察を受けて下さい。意外と違和感を感じながら(それを表に出さずに)生活している子が多いのです。

ちなみにこれは猫でも同様。猫は犬よりも症状がわかりづらく、動きが減っても「歳のせいかなぁ」で済まされていることが結構あります。高いところへ上がらなくなったり、爪とぎをしなくなって爪が伸びすぎるようになったり、触られたりブラッシングしたりを嫌がるようになったら注意が必要です。

 

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