Conceptコンセプト
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当院コンセプトhospital concept
動物病院は「病気になったら行くところ」と思われているかもしれませんが、人の病院でいう「保険外診療」や「審美・矯正」といった病気とまでは言えない(でもなんとかしたい)ものも含めて、普段から定期的にお越しいただくことをおすすめしています。
「健康に見えるときから病院に定期的に来て様子を見せて欲しい」と私たちは考えていますが、これは「見た目に元気だから病気ではない」と考えるご家族が多いためです。
人では「先制医療」として、病気と診断されるより前の段階、まだ症状がないけど本来の健康な状態から少し病気側にシフトしはじめた段階で病気を見つけ、症状が出ないように治療をコントロールするという流れになってきています。
これと同様に犬や猫でも「先制獣医療」として、その子その子の健康時の状態をきちんと把握しておくことで、「明らかに病気」ではないけど「この子にしてはおかしい」という段階で変化を捉え、将来の疾患リスクを評価することで予防的な治療を行うことが可能になります。病気になってからの治療も大切ですが、「病気にならないようにするにはどうしたらいいか」を一緒に考え、実践していきましょう。
「癌になりやすい食事となりにくい食事があります」「こういうことに気をつければ皮膚が悪くなりにくいです」「こういう身体検査所見があれば早見にこうしておいたほうがいいです」「歯磨きをこまめにしてその上で必要に応じて全身麻酔で歯石をコントロールすれば15歳でも健康な歯が保てます」と言ったことも先制獣医療となります。また、高齢になると増える病気に対して一定年令に達したら定期的にチェックをする、高齢になってから麻酔をかけなくてもいいように、健康なうちに必要な処置をきちんとしておく(不妊手術や歯周病予防処置など)といったことも同様です。
当院は総合診療を主としておりますが、上記のような考え方で力を入れているのは下記の分野です。
歯周疾患
動物病院で年1回行う口腔内の歯周病予防処置により死亡リスクの軽減、 様々な疾患の予防・軽減ができることが証明されています。単に歯石を取るだけではないプロフェッショナルケアと、処 置をして終わりではない口腔内のケアをご提供します。
皮膚疾患
皮膚病になりやすい犬種・猫種。普段からの適切なスキンケア、適切なシャンプーなどケア用品。皮膚病になってしまった場合のスキンケアと食事管理。長期間(あるいは生涯)にわたる皮膚のコントロールが必要な場合もありますが、適切に行うことでいい状態を保ちましょう。
腫瘍疾患
個々の腫瘍のリスク(犬種・猫種、年齢、性別など)。食生活・生活環境による病気予防。早期発見のためのご自宅でのスキンシップ。これらに加えて定期的なレントゲン検査や超音波検査で体の中も外もチェックしましょう。
運動器疾患
気づかれないまま整形外科的問題を抱えている犬・猫がたくさんいます。気づいてあげて早く対処してあげることで、将来歩けなくなるリスクを減らしてあげましょう。
心臓疾患
心臓も、気づかれないまま徐々に進行していき取り返しがつかなくなる病気の一つです。定期的な聴診と異常が起き始めた際の早期の対処で、長く大切に心臓を使いましょう。
内科疾患
腎臓も肝臓も、すべての臓器には限界も寿命もあります。それらを無駄に縮めないように、普段から適切な食事、生活環境、生活習慣を心がけましょう。
健康は放っておいて維持できるものではありません。
犬や猫にも人間と同じだけの病気が存在します。
少しでも病気を避けて長く健康で過ごしたいのは、人間も犬や猫も同じです。