診療案内 | 札幌市清田区のすぎうらペットクリニック

011-887-4880
アクセスマップを見る

36号線と滝野御陵線の交差点から御陵線を南西に200m

Medical care manuduction診療案内

内科・外科を中心に、整形(骨・関節・筋肉・靭帯)、腫瘍(しこり・がん)、皮膚(アレルギー・かゆみ)、耳、歯、消化器、内分泌、循環器など全般を診る総合診療と、獣医学的知識に基づいた予防医療を行っています。

予防医学についてpreventive medicine

「予防」というとワクチン接種や駆虫薬投与が主体と思われがちですが、先進的な予防医学とはその子その子の一生を見据えて健康維持を目的にするためのものです。
その中にはワクチン接種や駆虫薬投与ももちろん含まれますが、年齢に合わせた健診とそれに基づいた未病段階での食事や生活改善など、「病気にかからないようにする」ためにできるすべてのことが含まれます。

健康診断Medical checkup

当院には病気になっている犬や猫の来院はもちろんありますが、そうではない子たちもたくさん来院します。
そうした子たちの来院は、例えば家に迎えた子たちの健康診断が目的であったり、定期的に来院しての身体検査であったりします。
例えば体重や体格、体温、心臓の音や皮膚の状態、関節の動き、血液検査やレントゲン検査、超音波検査など、定期的に獣医師がチェックをすることで「いつもと違う」少しの変化を捉えることができます。
ご家族が異常に気づくほど症状が出てしまうよりもずっと早い段階で異常を見つけられることも多く、症状が出る前に対処することができます。
また何らかの症状が出ている時に普段の状態がわかれば、それがどの程度の異常なのかについても検討することができます。
自分で症状を訴えることができず、どちらかと言うとそれを隠そうとしてしまう犬や猫は、「なぜもっと早く連れてきてもらえなかったのだろう」ということが多々あります。

健康なときの情報を蓄積するために、1〜数ヶ月に一度の身体検査と年に1〜2回の血液検査、年に1回程度の画像診断(レントゲン検査と超音波検査)により、健康寿命を伸ばして愛犬・愛猫との楽しい生活をお手伝いします。

ワクチン接種についてvaccination

ワクチン接種は大切な病気予防の一つですが、「たくさんうてばいい」と言うものではありません。
どんなワクチンを、どんな間隔で接種すればいいかといった予防の基本は近年どんどん考え方が新しくなっています。
当院ではその子その子にあった適切なワクチン接種をご提案いたします。

狂犬病ワクチンrabies vaccine

日本では、犬と暮らす上で義務付けられている大切な予防注射の一つです。
幸い日本ではしばらく発生してはいませんが、近隣諸国では今でも年に何万人もの人が狂犬病で亡くなっていて、犬がその発生に大きく関わっています。
物流が発達して日本と海外の距離が縮まっている現代では、ヒアリが話題になっているようにいつ日本に狂犬病が入ってきてもおかしくありません。
犬が人間社会で共に暮らしていくために、必ず接種してあげてください。

混合ワクチンmixed vaccine

混合ワクチンという名前の通り、複数の病気の予防が一度にできます。
この中には「コアワクチン」と呼ばれる必ず接種しておいた方がいいワクチンと、「ノンコアワクチン」と呼ばれる必要なければ接種しない方がいいワクチンとがあります。
たくさん入っているものをうてばいい」と考える方が非常に多いのですが、不必要なワクチンを接種することで疾患のリスクが高まる場合もあるということが分かってきていますので、きちんとワクチンの中身を理解して愛犬・愛猫のために選択をしてあげてください。
子犬・子猫から一緒に生活している場合は、最初の年は複数回の接種が必要になります。これも「☓回うてばいい」というものではなく、誕生日や自宅に来た日などからその子その子に最適なスケジュールに調整する必要があります。
また、成犬、成猫になってからの定期的な接種も、不必要にたくさん接種することによる問題も近年は報告されています。
こうしたことも踏まえて、最適なワクチン接種スケジュールを考えましょう。

フィラリア予防filaria prevention

フィラリア症は「犬糸状虫」という寄生虫が、蚊を介してうつる病気です。
病気の犬の血を蚊が吸った際に蚊の中に寄生虫が入り込み、その後別の犬の血を吸う際に蚊の体内の寄生虫がその犬の体内に入ります。
この寄生虫を虫下しを投与して駆虫するのが「フィラリア予防」です。
犬糸状虫は犬のほか狐や狸といった野生動物にも感染します。そのため自然の多い札幌近郊では感染リスクが高く、予防は必須です。
駆虫薬は寄生虫が体内に入って1ヶ月程度経過した頃が最もよく効きます。そのため、毎年の投与開始は札幌では7月頃から、投与終了は蚊の吸血活動が収束した1ヶ月以上後までになります。
「もう寒くなったからいらないかな」と秋〜冬の予防を怠ると、後々重大な問題を引き起こしかねません。指示通り忘れずに飲ませてあげてください。

ダニ予防tick prevention

近年ダニの媒介するウイルス疾患SFTSが毎年ニュースになるようになりました。
今のところこの病気を予防するにはダニ予防を徹底するしか手立てがありません。
人間の感染・発症予防については厚生労働省のHPをご覧いただくしかありませんが、犬や猫は「ダニ予防薬」の投与を行うことでこの恐ろしい病気から愛犬・愛猫を守ることができます(残念ながら人間にはダニ予防薬がありませんので、効果に疑問の残る「忌避剤」程度しか対策がなく、この点は犬や猫のほうが進んでいます)。

その他Otherwise

病気や犬種・猫種によっては遺伝子検査で発症しやすさや体質を調べることができるようになってきています。
例えばコリーやボーダーコリーではMDR1遺伝子という遺伝子の異常が多く、この異常があるとある種の薬の副作用が強くでます。
問題が起きる前に遺伝子検査をしておけば、予防や治療でお薬を使う場合に気をつけることができます。
病気の予防は今後も発展していく分野と考えられます。

腫瘍の診断についてabout tumor diagnosis

犬や猫が長寿になるに従い、腫瘍疾患の発生は増加傾向にあります。
動物の保険会社「アニコム損保」のデータによれば、4歳から12歳の犬で最も多い死亡原因は腫瘍疾患だそうです。

腫瘍についてtumor

腫瘍といっても大きく生活の質や寿命を脅かす悪性腫瘍と、そうではない良性腫瘍があります。
また悪性腫瘍と言っても進行が早くコントロールが難しいものと、適切な治療によりそれなりのコントロールができるものがあります。
それらを見極めるためには「診断」の段階が重要です。腫瘍は体の様々な部位にできます。

体の表面にできるものが最も発見されやすくご家族が気づいて来院されることも多いのですが、他にもレントゲン検査や超音波検査、血液検査で初めて見つかるということもあります。

ご家族がしこりを見つけて来院される場合は、そのしこりが正常なものか異常なものか、異常なものであれば「腫瘍」なのか「腫瘍ではないしこり」なのか、腫瘍であれば「良性」か「悪性」か、悪性腫瘍であれば「何なのか」「どういう治療が最適なのか」を調べます。
残念ながら見ただけで診断がつけられることはほとんどなく、「前からあったけど大丈夫と言われて様子を見ていたら・・・」という治療が必要な腫瘍の子の来院も結構あります。
どんな腫瘍でも、最終的にはその一部を採って検査をする「生検」ということが行われます。
針先程度の材料で行う「針生検」で診断が付く場合もあれば、一部、あるいは全体を採って検査をすする「組織生検」が必要な場合もあります。

健康診断や手術前検査といった特にご家族が異常に気づかれていない場合の検査、または体調不良の原因を調べていてしこりが見つかった場合も、原則上記と同じように最終的には生検に基づいて診断が行われます。

腫瘍の治療についてon tumor internal medical treatment

腫瘍の治療には大きく3つの柱があります。また最近ではその他にも様々な治療が試みられています。

外科手術surgical therapy

主に手術を行うことで腫瘍を摘出します。
腫瘍が一つの塊状に存在する場合、最も効率よくその腫瘍を排除することができ、その他の正常な部位にはあまり負担をかけません。
腫瘍の種類、場所等によって、一度の手術で完全な排除が可能な「根治手術」や、根治は期待できないが腫瘍を縮小して現在起きている症状を軽減したり他の治療と組み合わせてより根治を目指すための「減容積手術」があります。
良性の腫瘍の場合はしこりの周辺をそれほど大きく手術しなくて済む場合もあり、小さな皮膚のしこりであれば局所麻酔で蒸散あるいは切除が可能な場合もあります。
しかし悪性腫瘍の場合にはしこりの周辺の正常な組織を場合によっては数cm余裕を持って一緒に切除しますので、1cm程度のしこりであったとしても手術する範囲は想像よりも広くなる場合が多々あります。
そのため場所によっては(顔や足先など)小さなものでも手術に苦慮する場合があります。

腫瘍の種類、大きさ、場所などにより、より専門的なスタッフ・機材のもとでの手術が必要と判断された場合には大学病院など適した施設をご紹介いたします。

放射線治療radiation therapy

腫瘍の成長を遅らせたり、小さくしたりするために放射線を使用する治療法です。
腫瘍が狭い範囲に限られている場合に単独、あるいは他の治療と組み合わせて実施されます。
外科的な摘出が難しい場合や、摘出で小さくした部位に行う場合もあります。
手術で摘出するのとは違い、凝りのある部位の機能や携帯をある程度温存させられるメリットがありますが、周囲の正常組織もある程度影響を受けます。

放射線治療に必要な装置は特殊なため大学病院での実施になります。必要に応じてご紹介させていただきます。

抗がん剤治療anticancer therapy

悪性腫瘍が広範囲に広がっている場合や、しこりが限局的でも転移の可能性が高い悪性腫瘍の場合には、手術や放射線と言った局所の治療だけでは根治が難しく、抗がん剤の投与が検討されます。
抗がん剤はほとんどのものが全身に影響するので、多かれ少なかれ副作用を伴います。
そのため、抗がん剤を投与する「メリット」と「デメリット」を的確に見極めて「メリットのほうが大きい」と判断した場合に限り投与をしなければなりません。
また一口に抗がん剤と言ってもその種類は多岐にわたり、悪性腫瘍の種類によって効果が期待できる場合と効果が期待できない場合があります。そのためにも的確な「診断」が行われている必要があります。

抗がん剤というと「それだけは絶対に嫌だ」というご家族も多くいらっしゃいます。
抗がん剤のイメージが人の医療で行われる場合のイメージが強いからだと思われます(中にはドラマなどの影響が強い場合もあります)。
犬や猫に行われる抗がん剤は、使う薬は人の医療のものとほぼ変わりませんが、使う量や頻度が大きく異なります。
基本的には長期間の入院を必要としたり、長く副作用と戦い続けたりといったことがないように組み立てられます。
腫瘍の種類、使う抗がん剤の種類や投与経路、頻度などにより当院で実施する場合と大学病院など専門施設で実施する場合があります。

その他の治療Other treatment

その他の治療には「免疫療法」「温熱療法」「緩和療法」などがあります。
「免疫療法」には「活性化リンパ球療法」のように人医療では比較的メジャーになっているものもありますが、残念ながら犬や猫に行われるものは人医療に行われるものと比べて不完全な部分が多く、きちんとした治療として確立していません。
血液成分を培養して体内に戻すため、厳密な管理(感染や培養効果の確認、適切な培養や体内への投与時期)が欠かせません。
「温熱療法」はがんのしこりにレーザー治療装置の探触子を差し込んで中から加熱し、がん細胞を死滅する方法です。
実施できる腫瘍の種類や大きさ、部位、治療目的によって選択される場合もあります。

「緩和療法」は、治療そのものの治療を積極的に行うと言うよりは、それに伴う苦痛や症状を和らげるために出来るだけのことをしてあげるものです。
痛みや消化器症状を軽減することで、残された時間をご家族といかに楽しく過ごすかを考えます。

がんの予防についてcancer prevention

がんの原因として考えられるものはたくさんありますが、よく言われているものには次のようなものがあります。


遺伝的な影響

がんの種類によっては特定の犬種、あるいは特定の家系に多く見られるものもあります。
犬種による腫瘍罹患率がアニコム損保から発表されています。また「陰睾」のように遺伝する先天性疾患により腫瘍の発生率が高くなるものもあります。



環境的な影響

煙草の煙(副流煙・受動喫煙)による悪性腫瘍、日光(紫外線)による皮膚腫瘍などが知られています。



ホルモンの影響

乳腺の腫瘍や肛門周囲腺腫、精巣腫瘍など、不妊手術によって発生が抑えられる腫瘍があり、ホルモンの影響が考えられています。



ウイルスの影響

猫では猫白血病ウイルス(FeLV)、猫免疫不全ウイルス(猫エイズ:FIV)、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIP)などで腫瘍の発生が増えると考えられています。



栄養学的な影響

食べ物の影響で腫瘍ができるとか、特定の物を食べていたらがんにならないといったことはありませんが、「栄養バランスのいいものを」「適切な量」食べることが大切です。
少なくとも「総合栄養食」と書かれているものを選んであげてください。フード以外のおやつ類をあげすぎないことも大切です。
手作り食は原則おすすめしません。人間のイメージする手作り食を犬や猫にあげると栄養の過不足が大きすぎます。


どんなフードでも、開封後時間の経ったものや保存状態の悪いものは体によくありません。
購入の際にはそうしたこともきちんと確認して購入するようにしましょう。
特定の目的を持ったフード(使役犬用のものや尿路結石予防用など)は本当にそのごはんが必要かどうかを確認してからあげるようにし、定期的に健康診断を受けることをおすすめします。
人間では肥満によりがんのリスクが高くなることが分かっています。
報告によってはがんの原因の1/3が肥満と関連していたとされていて、これは喫煙のリスクよりも高かったそうです。

がんの早期発見についてFor early detection of cancer

がんには早期発見が必要・・・ということはわかっていても、具体的にどのようにすればいいのでしょう。


  • ・ がんはどこにでもできます。体の表面にできるものは、ご自宅で触って見つけて来院されることが最も多く、スキンシップをしっかりしてあげることが早期発見に繋がります。
  • ・意外と口の中は見逃されることが多いですが、ご自宅で歯磨きをされていると発見が早く、また磨いた際の違和感などから「おかしいな?」と気づいてもらえることが多いようです。
  • ・食欲に変化が出る(食べるスピードが遅くなる、残すなど)と、ついついなにか混ぜて食べさせたり、食事の種類を変えたりして様子を見てしまう方が多いようですが、 原則として犬や猫が「ずっと食べていたものに飽きる」ということはありません。食欲の低下により食べが悪くなっていることが多く、その原因を追求する必要があります。
    目新しいものを上げるととりあえず食べるようになって安心してしまい来院が遅れるということがよくあります。
  • ・体内(胸腔内・腹腔内)の腫瘍は症状が出るまで外見から見つけることは難しく、実際に健診や他の症状に対する検査の際に偶発的に見つかることも多く見られます。
    やはり定期的な健診(身体検査・血液検査・画像検査)は有効です。7歳までは年1回、それを超えたら年2回程度の健診をおすすめします(人の1年は小型犬や猫では約3ヶ月に相当します。
    半年に1回の健診は、人間が2年に1回健診を受けているのと同程度の間隔です)。

皮膚疾患診療についてabout dermatology examination

皮膚病は主に皮膚のかゆみ、脱毛、フケや臭いなど、ご家族が気づいて連れてこられる場合がほとんどです。
皮膚病の原因はアレルギーやアトピー、寄生虫、マラセチアなどの酵母、真菌、といったものから、場合によっては全身疾患の症状の一つとして皮膚の異常が見られる場合もあります。

近年は多くの犬の皮膚病にアトピーが関与していると考えられます。
アトピーは皮膚の構造上の問題で残念ながら治ることのない病気ですが、皮膚の状態を改善して痒みの少ない生活を送ることは十分可能です。
皮膚疾患診療のポイントは、「きちんと完治する皮膚の病気」「完治せずコントロールを考えなければならない皮膚の病気」「皮膚病に見えるけど実は全身疾患の症状の一つが皮膚」といったものをきちんと鑑別して、適切な治療・管理を行っていくことです。
「痒いからかゆみ止め」という対応はもうやめませんか?

皮膚病の診断Diagnosis of skin disease

皮膚病の診断はまずその皮膚の状態をよく観察するところから始まります。
同じような「赤くて痒い」状態であっても様々な原因が考えられますから、見た目の状態にヒントがないかを考えながら観察します。
また、皮膚だけではなく全身状態に問題がないかどうか、生活環境に原因がないかどうか、普段の生活の中に皮膚に問題を起こすようなものがないかどうかをご家族に伺います。

皮膚は体の一番表面で常に外界に触れる場所ですから、ちょっとした生活環境の変化・・・季節、散歩コース、使っているシャンプー、寝ているクッション・・・などの違いも実は皮膚への刺激になる場合があります。
その次に行うのは、実際の皮膚の表面の観察です。 皮膚の表面〜中を顕微鏡で観察します。
そのために皮膚の表面をテープで採材したり、掻き取ったり、場合によっては皮膚の一部を切り取って組織検査をしたりします。
皮膚の状態や体の様子によっては、血液検査で全身の状態のチェックをしなければならないこともあります。
皮膚がかゆい原因が一度ではっきりするといいのですが、幾つもの原因が重なっていたりする場合は治療をしながらこうした検査を何度もやって、1つずつ原因を解明していく必要があります。

皮膚病の治療The treatment of skin diseases

皮膚病の治療で重要なのは「今のかゆみを和らげる」ことはもちろんですが、「生涯に渡りできるだけ痒くならないようにしてあげる」ことです。
痒いからと安易にかゆみ止めの投与だけしているとその間に皮膚の状態はどんどん悪化し、数年後にはかゆみ止めを使ってもコントロールが難しくなってしまう場合もあります。
またかゆみ止めとして使われることの多いステロイド剤をは使いようによっては副作用が強くでてしまいます。数年後も見据えた皮膚の状態改善を目指す必要があります。

スキンケアskin care

皮膚の治療の柱はスキンケアです。人間でもスキンケアが重要視されるのと同じです。
犬や猫のスキンケアは、ブラッシング、シャンプー、クレンジング、保湿など、皮膚のバリア機能を回復することを目的としています。
必要とするスキンケアはその子その子の皮膚の状態によって変わります。

皮膚が弱い犬・猫への注意delicate skin

皮膚病は見た目にも「赤い」「痒い」などわかりやすいためか、病院ではなくペットショップやサロン、ホームセンターなどで「このフードがいいですよ」「このシャンプーで洗ってみて」「このサプリメントが良いですよ」などと色々勧められて試している方が多いようです。
しかし、同じ「赤い」「痒い」でも様々な原因があります。
見た目に異常が見られている状態は「かなり悪い状態」と考えていただき、早めに病院を受診してください。

悪化してしまってからでは改善するまでにも時間がかかってしまいます。

歯周疾患診療についてabout dental practice

愛犬・愛猫の口の中をじっくり見たことがありますか? 自分で歯磨きをしない犬や猫では、歯石の付着とそれに伴う歯周病が非常に多く見られます。
しかし「歯が痛い」という症状は出づらく、意識して見ないとなかなかその状況に気づくことができません。
「口を気にしている」「口の匂いが臭い」となったときにはかなり進行してしまっていることがほとんどです。

見た目に違和感が生じているときはかなりの痛みを伴っている事が多いですし、人間が匂いが気になるくらいであれば当の本人(犬・猫)は相当臭い思いをしているでしょう。それに加えて歯肉や顎骨の違和感、口の中で細菌が増殖することによる様々な問題が近年では指摘されています。

残念ながら犬や猫では「家では口の中を見ることもできない」というような子が時々いらっしゃいます。
そうなると病院で口の中をきちんとチェックすることもむつかしい・・・という事になってしまいます。
ですから、口の中の違和感が出る前、できれば成長期のうちから口の中のチェックや歯磨きにならしておくことをおすすめします。
歯磨きだけでコントロールが難しい場合は様々な歯周病ケアグッズがありますのでご相談下さい。

歯石除去scaling

ホームケア

歯石除去に最も必要なのは、毎日のご自宅での歯磨きです。
「歯磨きガムはどうでしょうか」「デンタルシートではだめでしょうか」といった相談をよく受けますが、 ホームケアの一番のポイントは歯と歯茎の隙間の歯周ポケット内の汚れを取り除き、空気を入れかえるためにも「歯周ポケットに入るような先端の細い歯ブラシで、歯と歯茎の間を磨いてあげること」です。
「月に一度トリミングで磨いてもらっている」という話も聞きますが、やらないよりはいいかもしれませんがほとんど効果は期待できないでしょう。
犬の歯石のできるスピードを考えると最低でも3日に一度、毎回完ぺきにできるわけではないと思いえば原則1日に一度は歯ブラシを使って歯を磨いていあげたいものですね。



プロフェッショナルケア

ホームケアに対して、全身麻酔下で専用の器具を使い実施します。
麻酔なしでは評価のできない奥歯や歯の裏側の評価、歯科レントゲンによる顎の骨や歯根の評価を行います。 その上で、それぞれの歯に合わせて必要に応じた処置を選択します。



無麻酔での歯石除去

動物病院、ペットショップ、トリミングサロンなどの中には「無麻酔で歯石をとる」という宣伝をしているところもあります。
確かに犬の性格によっては、動かないように犬を保定した後、スケーラーを使って歯石を除去しているようです。 全身麻酔が必要ないというメリットはあるものの、嫌がることを無理やりやる恐怖感、裏側などの細かいところは実施できず、歯石除去後に新しい歯石がつきにくくするポリッシングもすることができません。
この処置で取ることができる歯石は見えている部位の歯石除去だけなので、歯周病の進行を抑えるのに最も効果的な「歯肉炎の下に入り込んでいる歯石の除去」ができません。
あくまで歯磨きの延長程度のものと考え、全身麻酔下での処置とは全くの別物とお考えください。



歯周病a periodontal disease

犬では虫歯の発生はほとんどありませんが、歯石の付着と歯を支える歯周組織の病気は人と同じかそれ以上に多く見られます。
歯周病は歯肉炎とその周囲まで炎症の及んだ歯周炎を合わせての病名です。きちんと口の手入れができない犬の90%が1歳から歯周病が始まっていると言われています。

歯周病を管理するために、口の中は若いうちから定期的に病院でチェックをしましょう。
歯石がつき始めて、それでもまだ歯肉に問題がでていない早期の段階でみつけ、定期的に歯石の除去をしておくのが理想です。
全身麻酔下でのきちんとした歯のクリーニングは、口腔内の状態を長く改善するためには非常に有効です。この段階の処置は痛みも少なく、歯肉のダメージも少ないため、全身麻酔の時間も短く、体長の変化も少なくて済みます。
歯石のつきやすさやご家庭での手入れの出来具合によって1〜数年に一度程度の処置をおすすめします。

  • 口の臭いが気になる
  • クシャミ・鼻水がでる
  • いつもと食べ方が違う、口を気にしている、よだれが多い
  • 頬のあたりが腫れてきた
  • 歯石が付いている
  • 噛んで遊んだおもちゃに血が付く

このような症状が出てきたら、もしかしたら歯周病かもしれません…

症状と経過

  • ・歯肉炎を放置しておくと炎症が進行し、歯肉と歯の間にポケット状の溝ができ、この溝に歯垢とともに細菌が侵入し、蓄積・増殖するため歯垢や膿がたまってさらに溝が深くなって「歯周病」になっていきます。
  • ・歯周病がさらに進行すると、歯の根元から顎の骨までが侵されて様々な問題が生じます。
  • ・ 歯の根元に炎症が起こって膿汁がたまると、歯槽骨や顎骨が破壊・吸収され、歯肉や皮膚に穴が開いて膿を排出するようになります。目の下が突然腫れたようになり、その部分の皮膚が破れて出血と排膿が見られます。また上顎の犬歯が侵された場合、口腔から鼻へつながり、鼻汁が止まらなくなったりくしゃみが出たりするようになります。
  • ・増殖した細菌の作り出す毒素により歯の根元の歯槽骨が溶けて骨折の原因になったり、血流に乗った細菌や毒素により心臓・腎臓などの離れた臓器に問題を起こしたりします。

歯周病の引き起こす問題

  • ・歯周病が誘引となる全身疾患・・・口の中の問題だけではない!
  • ・ヒトでは・・・以下のことがわかっています

    ■口腔内のケアが肺炎(死因の大多数)の発症を抑えます。

    ■手術前に歯周病治療・歯石除去をしておくと術後の肺炎リスクが1/4になります。

    ■ 歯の残る数が少ない人ほど、肺がん、胃がん、脳梗塞、糖尿病の確率が上昇します。

    ■歯の残りが少ない人は、20本以上残っている人より認知症になる確率が約2倍たかくなります(8020運動の根拠)。

    ■ウイルスへの抵抗力が低下し、インフルエンザを重症化したり、エイズ発症の引き金になったりします。

    ■ 歯周病患者にがんが多い。一日2回以上歯磨きをする人は、1回の人より「がん」が3割少なくなります。

  • ・犬では、歯周病の程度と有無が腎臓病の有無と密接に関係していることがわかっています。

治療

ごく初期であれば、歯石除去と歯肉縁・ポケット内の処置で進行を食い止めることができます。
しかし中程度をすぎると、顎の骨や他の歯を守るために抜歯など大掛かりな処置が必要になってしまいます。
こうなると処置には時間がかかり、処置後の痛みも強くなります。
重度の場合には抜歯が治療ということも多く、多くの歯を抜く必要がある場合もあります。
できればそうなる前にきちんとしたお手入れをしておきたいものです。

  • 中程度

  • 重度

治療の流れ

01歯周疾患診療

まずは身体検査と同時に口腔内の状況のチェックを行います。
見える範囲の歯石の付着、歯周病の進行具合、動揺歯のチェック、その他の口腔内疾患の有無のチェックを行います。またご家族がどの程度ご自宅でのケアをできるのかといった問診も必要です。

口腔内の状況の把握には「どの程度見せてくれるか」といったことも大切です。奥の歯や歯の裏側については最終的に全身麻酔下で評価します。当初抜歯予定ではなかった歯が実際処置の場合に抜歯が必要と判断される場合もあります。
また、多数の歯を抜歯する必要があるときなど全身麻酔の時間が長時間に渡ると予想される場合は、一度に処置を行わずに複数回に分けての処置を計画する場合もあります。

ある程度のお見積りはこの時点で作成します。ただしあくまでも全身麻酔前の評価での概算になることをご理解ください。
重度の歯周病で歯肉がなくなっている場合(抜歯後の縫合ができないなど)や顎の骨の骨折のリスクが高い場合には特殊な処置が必要になるため、そうした歯科治療が可能な動物病院をご紹介いたします。

  • 歯周疾患

  • 乳歯の遺残

02全身麻酔下での口腔内の評価および歯科レントゲン撮影

ここからは全身麻酔下での検査・処置になります。
全身麻酔をした後は、まず口腔内の詳しい検査を行います。麻酔なしでは見ることのできなかった奥や裏側の評価も行います。刺繍ポケットと呼ばれる歯と歯肉の隙間の評価も行います。

その後、歯科レントゲン撮影を行います。口腔内に歯科用のデジタルセンサを置き、一本一本の歯の状態を確認します。これにより見た目だけではわからない歯の根元の状態や顎の骨の状態を確認します。

これらの検査結果を総合的に評価し、「歯周疾患治療する歯」「抜歯が必要な歯」に分類し、それに準じた治療を行います。

03スケーリング処置

超音波スケーラーを使い、歯石を取り除きます。歯石のつき具合により必要な時間が変わります。

04抜歯・歯肉の縫合

抜歯が必要な歯がある場合はこのタイミングで抜歯します。

根本が複数に分かれている「多根歯」の場合は歯を分割してから抜歯する必要があります。

抜歯のあとは根本の顎の骨を平らに削り、周囲の歯肉を縫合して穴を塞ぎます。縫合には通常は細い吸収糸(2ヶ月ほどで体内で吸収されるため抜歯の必要がありませ)が用いられます。

05キュレッタージ・ポリッシング

歯周ポケットが深い場合、ポケット内の処置を行い歯周病の進行をできるだけ遅らせるように、キュレッタージを行います。
その後歯の表面をなめらかに磨き、歯石の付着をしづらくします。この処置をしないとすぐに歯石が付着してしまいます。

06口腔内の清掃と最後のチェック

口腔内をきれいにゆすぎ、最後になにか問題が残っていないかどうかのチェックをして処置は終了です。

処置の程度により、日帰りまたは一泊の入院による疼痛管理を行います。抜歯をした場合はしばらく硬いものをかじらないようにご自宅で管理して頂く必要があります。


処置後7〜10日したら、処置の後のチェックにお連れいただきます。
その後はご自宅での歯磨きによるホームケアを行っていただき、定期的に状態の確認をさせていただきます。

乳歯遺残tooth decay

犬・猫の乳歯は一般的に生後6~7ヶ月までに永久歯に生え変わります。
永久歯が萌出していても乳歯が抜けずに併存している状態を乳歯遺残と言います。
乳歯遺残はマルチーズ・トイ・プードル・ヨークシャーテリア・ポメラニアンなどの小型犬に多く、主に上顎犬歯や下顎犬歯に発生します。

乳歯と永久歯の併存が長期間に及ぶと不正咬合や歯周病の原因になるため、早期に乳歯抜歯を行います。
乳歯が破損している場合、永久歯に感染が及ぶため、早期の抜歯が必要になります。

猫の口内炎治療cats treatment of stomatitis

猫の口内炎は歯石やカリシウイルス感染症、猫白血病ウイルス・ネコ免疫不全ウイルスによる免疫抑制状態など様々な原因により起こります。
純血種に好発傾向があると言われていますが、悪化すると、唾液が多い、口臭がひどい、痛みでものが食べられないなどの症状が出ることがあります。

治療は、抗生物質やスケ―リング(歯石除去)、抜歯などを行いますが、反応率は個体により様々で、改善が無い場合は長期的に投薬が必要になる場合があります。

internal medical examination内科疾患診療

消化器疾患digestive disorder

嘔吐や下痢と言った比較的わかりやすい症状や「消化できないものを食べてしまった」といった事件から、肝・胆道疾患や膵臓によるものまで、消化器疾患といっても幅が広く簡単ではありません。
腫瘍や免疫疾患が原因ということもあります。
身体検査、糞便検査、血液検査やレントゲン検査・超音波検査など、各種の検査を必要に応じて組み合わせて診断を進めます。

意外と多い感染症surprisingly many infections


嘔吐・下痢

ご自宅で比較的わかりやすい症状はこれではないでしょうか。
吐や下痢が見られた場合は、その前になにか変わったものを食べていないか、どこかへ連れて行っていないかなどを確認してください。
様々な疾患の最初の症状が嘔吐・下痢ということが多く、消化器疾患以外の病気で症状が出ている場合もあります。そのため嘔吐・下痢の他に元気がない、ぐったりしているなど具合が非常に悪い場合はすぐに病院へ連絡してください。
夜間であれば夜間病院の受診も考えるべき症状です。何れにせよあまり様子を見ずに早めに病院を受診することをおすすめします。
消化器症状がでていても、とりあえず食事をあげてみたりおやつをあげてみたりするご家族が多いのですが、消化器症状の診断をする上では血液検査やレントゲン検査、 超音波検査をする場合も多く、胃袋が空じゃないときちんとした評価が難しい場合があります。
少なくとも病院を受診する前数時間は食事をあげないようにしてください。



異物摂取

食べてはいけないものを食べてしまって病院を受診する子がたくさんいます。
石、消しゴム、紐、おもちゃ、中には釣り針や串、アイスの棒などもあります。 石や消しゴム、釣り針はレントゲン写真で写ることがほとんどで、本当に食べたのか、今どこにあるかがわかりやすいのですが、紐やおもちゃ、串などは残念ながらレントゲン写真に写りません。 超音波検査で見つかる場合もありますが、それが難しい場合もあります。
「食べるところを目撃した」という場合は内視鏡や開腹手術で探す場合もあります。「置いてあったものがなくなっている」という場合が一番難しく、意外と帰宅して落ち着いて探したら見つかった・・・などということもあります。
とにかく「危ないものは届くところに置かない」のが基本です。



肝・胆道疾患

近年増えている胆道疾患は、現在では胆泥症が見つかった時点でこまめなチェックを行い、胆嚢内での状態の変化や肝臓へのダメージの度合いを見た上で手術適期を見極めて治療をするのがいいとされています。
胆嚢閉塞など致命的な疾患になると手術での救命率も低くなるため、そうなる前に以下に治療をしておくかが大切です。



膵臓疾患

膵臓は様々な原因で「膵炎」を起こします。
食事が原因のことが多いようですが、はっきり原因がわからないことも多々あります。膵臓疾患から起こる消化器症状は激しいことが多く、犬でも猫でも治療には苦慮します。
更に一度落ち着いたあとに再発することもあるため、生涯を通じて適切に管理できるかどうかが大切です。



循環器疾患cardiovascular disease

心臓病は末期になるまでほとんど症状が出ませんが、症状が出たときにはすでに末期ということになります。
でも「心臓の音の異常」が見られるのはそれよりずっと前の段階です。
「最近疲れやすい」「歳のせいかねていることが増えた」「以前は走り回っていたけどあまり走らない」といったものが循環器疾患の症状の一つということもあります。

こんな症状があると心臓病かもlf you have such symptoms it may be heart disease

  • ・以前より運動量が低下した
  • ・以前より散歩に勢いがない
  • ・以前より玄関への出迎えがゆっくりになった
  • ・以前より寝ている事が増えた

というところから始まり、かなり進行すると


  • ・咳が出る
  • ・興奮すると息切れがする、口を開けてハァハァする
  • ・興奮するとふらついたり倒れたりする
  • ・安静にしていても呼吸数が多い

となり、最後の最後には苦しくて伏せることも寝ることもできなくなったり、突然死(本当は症状が出ていたはずなので突然ではないはずですが・・・)したりします。

心臓病を診断するにはhow to diagnose heart disease

身体検査

一番最初に心臓疾患で異常が見つかるのは、犬では「心臓の聴診」です。犬の心臓疾患ではほとんどで心雑音が聴取されるため、定期的に病院で心臓の音を聞いてもらうだけで心臓疾患のチェックができます。
猫ではそこまで高率ではないものの、それでも聴診で異常が見つかることはおおいので、やはり病院でのチェックが有用です。

レントゲン検査・超音波検査

心雑音が聴取されたら、次に行うべきはこれらの画像診断です。
犬で最も多く見られる僧帽弁閉鎖不全症では、雑音が聴取されるだけですぐに治療をする必要はありませんが、「心臓が大きくなってきたら」治療を開始する必要があります。
「心臓が大きくなってきたかどうか」を最も正確に評価するためには、「大きくなる前の心臓の大きさ」がきちんとわかっている必要があります。
普段の健診で心臓の評価をしていればそれを基準に、していなければ雑音が聴取されたら出来るだけ早くこれらの検査を行って、ベースとなる心臓の大きさの評価をしておくことをおすすめします。

心電図検査

不整脈が聴取される場合には心電図の評価を行う場合もあります。

血液検査

レントゲン検査や超音波検査で心臓の評価ができない場合(心臓の病態、落ち着いて検査ができない、その他の原因で)には、心臓マーカー検査をすることで、心臓や心筋の状態を数値化して評価できる場合があります。
また、心臓が全身の臓器に影響を及ぼしていないかのチェック、心臓の治療を始める上では使用するお薬の決定や経過のチェックにも血液検査が行われます。

僧帽弁閉鎖不全症mitral incompetency

犬で最もよくみられる疾患です。
初期には心臓の音に異常が混ざる「心雑音」が聴取されます。これは「僧帽弁」の閉まりが悪くなり、弁の隙間から血液が逆流することで起こります。
一度弁に隙間ができると徐々に広がり、それに伴って血液を送り出す能力が低下します。これは放っておいて治ることは絶対にありません。
治療は弁を人工弁に付け替える外科的な方法と、心臓の負担を減らして心臓が長持ちするようにする内科的な方法があります。残念ながらまだ外科的な方法は一般的ではなく、内科的な方法が選択されることがほとんどです。
しかし犬の寿命を考えると、内科的な治療で数年単位の効果が期待できれば十分に寿命を全うできるとも言えます。
この病気はゆっくり、でも着実に進行していくため、「心雑音が聴取された」ときからきちんと経過を追っていく必要があります。
「見た目の症状が出てからなんとかしよう」と思っていると、心臓疾患の末期まで進むことになってしまいます。症状が出る前にコントロールするべき病気です。

猫の心筋症myocardial infarction of a cat

猫は心臓が悪くなると「あまり動かなく」なり、歳のせいで寝ていることが増えた・・・という印象を持たれることがおおく、こちらも犬の僧帽弁閉鎖不全症と同様ご家族に気づいていただきづらい病気です。
その他には遊んだり排便したりしたあとに肩で息をする様な荒い呼吸をする場合もあります。
猫の心筋症は必ずしも聴診でわかるとは限らないのですが、それでも聴診で異常がみられることは多く、健診やワクチン時に見つかる場合もあります。
猫の心筋症の原因には甲状腺機能亢進症という内分泌疾患が関与していることがあり、定期的な血液検査でそちらが先に見つかる場合もあります。
心筋症は進行すると呼吸困難や後肢の麻痺、突然死を起こすこともある怖い病気です。そうなってしまうと治療が困難なので、やはり早く見つけて適切に管理して上げる必要がある病気です。

血液疾患blood disorder

血液の構成成分は主に赤血球、白血球、血小板です。これらは常に新しく作られ、古いものと入れ替わっています。
様々な病態でこれらのが増えたり減ったりします。その中には血液疾患以外が原因の場合もあるため、それらとの鑑別診断が重要になります。

赤血球の疾患disease of the red blood cells

赤血球でよくみられるのは貧血です。 これは血液中の赤血球が減って問題を起こすもので、原因は多岐にわたります。
腫瘍性疾患、免疫介在性疾患などでみられることが多いですが、骨髄の異常で減る場合もありますし、 ホルモンバランスの異常でも貧血が起こる場合があります。進行が早く貧血が深刻な場合は命に関わります。
逆に赤血球が異常に増える多血症という病気も稀ですがあります。

白血球の疾患disease of white blood cells

白血球も増えたり減ったりします。 白血球は細菌感染などに伴って生理的に増えることが多いですが、白血病などの腫瘍性疾患で増加することもあります。
異常な値がみられたらまずは原因をきちんと探す必要があります。白血球はその成分が「好中球」「リンパ球」「単球」「好酸球」「好塩基球」に分けられ、どれが増えているか・減っているかによって病態を考えることが可能です。
この分類は血液を顕微鏡で観察して行う必要があり手間と時間がかかるため省略されがちですが、当院では大切な検査と考えてすべての血液検査で実施しています。

血小板の疾患disease of platelet

血小板の異常としてよくみられるのは、免疫介在性血小板減少症と播種性血管内凝固症候群です。
免疫介在性血小板減少症は病的に血小板が減少するため、ちょっとしたことで皮下出血が起こり・青アザができます。大きな怪我などで出血すると、血が止まりにくいため問題が生じる可能性があります。
播種性血管内凝固症候群は、腫瘍や感染性疾患などの病気により体の状態が悪化し、血管内での血液凝固が更新した状態です。血小板がどんどん消費され、結果的に検査上の血小板数が減少します。
播種性血管内凝固症候群は多臓器不全から死に至る大変危険な状態で、こうなってしまうと救命が難しくなります。

神経疾患nervous system disease

発作や痙攣を起こすものから、歩き方の異常、行動の異常など様々な症状がみられます。
神経系の疾患では詳しい検査としてCTやMRI検査が必要になる場合があります。
これらの検査が必要な場合は実施可能な高度医療施設をご紹介いたします。

椎間板ヘルニアdisplacement of disc

後肢のふらつきや抱き上げるときに痛がって声をあげるといった症状が見られます。
なりやすい犬種もありますが、生活環境、食生活を適切にしてあげることでできるだけなりにくくしてあげることはできます。
なってしまった場合は安静、痛み止めやレーザー治療といった内科治療で改善が見られる場合もありますが、内科的な治療に反応がない場合やより重度な場合、繰り返す場合にはCT検査/MRI検査や手術が必要になります。

てんかん・発作epilepsy・fit

発作やふらつきを起こす疾患で、一般的に言われる「てんかん」には、もともとの体質的なものである「特発性てんかん」と、何らかの原因があって起こる「二次性てんかん」があります。
年齢や動物種、発作の起こり方などから病気を絞り込み、「二次性てんかん」が疑われる場合には血液検査やCT・MRI検査が必要になります。
発作を繰り返したり発作が長時間続くことで病状が悪化するため、ある程度以上の頻度で発作が起こる場合は原因が特定できなくても発作頻度をコントロールする必要があります。

前庭疾患Vestibular disease

平衡感覚に異常が生じて首が傾いてまっすぐ歩けなくなったり、立つことができなくなったりします。
外耳炎、腫瘍などの原因がある場合もありますし、特発性という原因のわからないものもあります。

高齢犬の認知症recognition shou of an old dog

犬も猫も寿命が長くなり、認知症と考えられる症状がみられるようになっています。
認知症の始まりは、ちょっとした性格の変化や生活リズムの変化(朝寝ている時間が長くなるなど)のことが多いのですが、「歳だから」と気づいてもらえないことも多いようです。
実際にこれだけで「認知症」と診断することはできませんが、認知症の可能性を考えて対処してあげることで進行を遅らせたり、深刻な問題になりづらくしてあげることを考えます。
進行すると「昼夜逆転」「夜泣き」をするようになり、近所からの苦情や家族が耐えられなくなって「なんとかしてくれ」と病院に駆け込んでくる場合もありますが、そうなってからできることは多くはありません。
そうなる前にできることはいろいろありますから、高齢犬の健康管理は病院と相談して上手にしてあげてください。

soft tissue surgery軟部外科診療

軟部外科についてsoft tissue surgery

軟部外科は、骨や関節以外の部分に外科的な処置を行うもののことです。犬や猫ではほとんどの場合全身麻酔を必要とします。検査のために行うこともあれば、治療のために行うこともありますが、犬や猫ではほとんどの場合全身麻酔を必要とします。

不妊手術sterilization operation

家族の一員として犬や猫と暮らすためには必須といえます。
望まれない子犬・子猫を防ぐだけでなく、雌であれば発情期に伴う様々な症状(犬では出血、猫では鳴き声やマーキング)がする理由になる場合が多々あります。
この他に中〜高齢期に見られる病気(雄では精巣腫瘍や前立腺肥大症、会陰ヘルニア、雌では卵巣異常や子宮蓄膿症)の予防効果も期待されます。
雌ではさらに若い時期の避妊手術によって乳腺腫瘍の予防効果も期待できます(ある程度の年齢に達すると予防効果は期待できません)。

会陰ヘルニアperineal hernia

会陰ヘルニアは、未去勢の高齢雄犬で多く報告されており、好発犬種としてウェルシュコーギー、マルチーズ、ダックスフンド、ボストンテリア、トイプードル等が挙げられます。
会陰部と呼ばれる肛門周囲部の筋肉が萎縮することにより、お腹の中の臓器である腸や膀胱、前立腺が筋肉の間から皮下に脱出する疾患です。
脱出の内容や程度により、排尿障害や排便障害などが起こります。
発生機序について、未だに定説はありませんが、男性ホルモンの関与など多くの因子が複合して発生すると言われています。
そのため、雄犬では早期の去勢により、この病気を防ぐことが出来るとされています。

治療

会陰ヘルニアの治療には、整復手術が第1選択となります。
内科療法は支持療法に過ぎず、永続的なコントロールは困難な場合が多く、最終的に緊急手術が必要になる可能性があります。
手術により、ヘルニア孔(お腹の臓器が飛び出してしまう隙間)から脱出している臓器や内容物を戻し、会陰部の筋や筋膜の機能を再建します。

整復手術は、筋フラップを用いた整復法、仙結節靭帯を用いた整復法、ポリプロピレンメッシュを用いた整復法等、様々な整復法が考案されていますが、いずれの整復法においても再発や術後合併症を伴う可能性があります。

耳道閉塞ear canal obstruction

慢性外耳炎などによって外耳道(耳の穴)が塞がってしまう病気です。
内部に膿を蓄える場合も多く、鼓室包と呼ばれる耳道の奥の部分を含めた全耳道切除術と外側鼓室包切開術を行い、状態を改善します。
アメリカン・コッカースパニエルなどに特に多く認められます。

耳血腫auricular hematoma

耳介が何らかの原因で内出血を起こし、その血液が貯まることで耳が腫れてしまう状態をです。
この病気は耳介が大きいか垂れ耳の犬・猫で発生しやすいですが、立ち耳でも発生が見られます。
年齢や種類に関係なく起こり、原因の大部分は、耳の病気と関連しています。
ダニなどの外部寄生虫、耳内異物や腫瘍、外耳炎などにより耳に不快を感じることから、頭を振る、耳を掻くなどし、耳の内部血管が切れて内出血、耳血腫へと到ります。
その他、咬傷や打撲などの外傷での物理的な刺激、自己免疫の関与なども原因とされています。
血液の除去で対処が不可能な場合は、外科的な処置を選択します。

異物の摘出extraction of foreign matter

内視鏡でつり出し不可能な大きさの異物や腸に流れてしまった異物を開腹手術で摘出します。

子宮蓄膿症pyometra

子宮に膿が溜まる疾患で、好発年齢および避妊手術をしていない中~高齢の雌犬に多く発生します。
元気や食欲の低下、消失、嘔吐・下痢、多飲・多尿(飲水量の増加や尿量の増加)、陰部からの排膿等の症状が見られます。

子宮蓄膿症は、重症の場合は亡くなることもある大変恐ろしい疾患です。
健康時は麻酔のリスクも低く、その他の子宮・卵巣疾患の予防にも繋がるため、避妊手術をおすすめ致します。

また、発情から約2ヶ月後に発症することが多いとされていますので、その時期には特に体調変化に注意する事が大切です。

泌尿器疾患urinary disease

犬や猫では膀胱炎が比較的よくみられます。
また高齢の犬や猫では腎臓の機能低下もよく見られます。
泌尿器疾患の治療には投薬だけでなく食事管理も大切なことが多く、それらを組み合わせた治療を行います。

膀胱炎cystitis

いつもと違う場所で排尿する、排尿回数が多い・・・といった症状が主ですが、ひどくなると見た目にもわかるような血尿が出たりする場合があります。
原因として細菌感染や尿路結石症、腫瘍などがあり、原因を調べて治療・予防を考えます。
尿路閉塞を起こすと命にかかわる場合もあります。

膀胱結石bladder stone

膀胱内に石ができる病気です。
食事管理がきちんとできていない場合になりやすいですが、体質的にどうしても出来やすい場合もあります。
膀胱内の結石により膀胱炎や尿路閉塞を起こして見つかることが多いですが、健康診断で偶発的に見つかる場合もあります。
内科的管理で結石を溶かすことができる場合もありますが、それが難しいと手術で摘出する必要があります。
手術後は結石の分析をして、再発を極力避けるような食事・生活の管理が必要です。それができないと何度も手術をしなければならなくなることもあります。

胆嚢破裂rupture of the gallbladder

胆嚢とは、肝臓の近くにある袋状の臓器で、肝臓で生成した胆汁を貯蔵する役割を持っています。
胆嚢においては、胆嚢炎や胆泥症、胆石症、胆嚢粘液嚢腫等様々な疾患が発生し、これらが進行・悪化すると、胆管閉塞や胆嚢破裂が生じることがあります。

胆嚢破裂が起きた場合、胆汁が腹腔内に漏出することにより腹膜炎が発生し、食欲不振や急性の嘔吐や強い腹痛等の症状が認められます。
超音波検査により、漏出した胆汁を確認することで診断が可能となります。
治療には、胆嚢摘出手術および腹腔内に漏出した胆汁の洗浄が必要であり、術後も点滴および抗菌薬や肝保護剤等による内科治療を行います。
腹膜炎が進行すると命に関わる場合もあるため、迅速な超音波検査による診断および手術による治療が重要となります。

胆嚢疾患gallbladder disease

胆嚢は肝臓で生成した胆汁を貯留し、必要に応じて分泌する臓器です。胆嚢には胆泥や胆石といった胆汁分泌の異常が比較的多く見られます。
放置しておくと肝不全が進行したり、胆管が閉塞して胆嚢が破裂したり、胆汁分泌の異常から激しい症状が出たりします。当初は内科的管理を行いますが、内科的管理が難しくなった胆嚢疾患は早期の外科的治療が必要です。胆嚢の異常は胆嚢を摘出することで治療しますが、肝臓の異常は取り戻すことができないため、肝臓が悪くなる前に胆嚢の治療をしてあげることが大切です。同時に肝臓の組織検査を行い、肝臓の状態の改善を目指します。

慢性腎臓病chronic kidney trouble

腎臓の機能が低下した状態を示します。
血液検査で腎臓の異常が捉えられるのは、腎臓の機能が正常時の25%以下に低下してから。
血液検査の異常が見られたらそれは末期ということになり、命に関わる様々な症状がおき始めてしまいます。
もっと早く腎臓の異常を見つけられるように、普段から健康管理に気をつけましょう。
適切な検査を行えば、もっと早く異常を見つけて対処してあげられます。

orthopedic surgery運動器疾患診療

運動器疾患についてabout orthopedic surgery

運動器疾患は、骨や関節に関する診療科です。手術が必要なもののほか、内科的な管理と組み合わせての「整形内科」とも呼ばれる分野も発展してきています。
従来犬や猫において「運動器疾患」というと、骨折の治療など手術を指すことがほとんどでしたが、最近では加齢生変化である変形性関節症や変形性脊椎症の慢性管理をすることで手術まで至らないようにする治療も勧めさせていただいております。

骨折agmo

最近では、トイ・プードル、パピヨン、チワワなどやイタリアン・グレーハウンドなどの骨格の細い犬種が、落下や転倒の際に骨折する例が多くみられます。
特に前肢の先端(橈骨・尺骨)の骨折が増えています。

骨折の整復には、以下の大きく分けて

  • ・内固定…プレートやピンによる手術を行い、皮膚の内側で固定
  • ・外固定…手術は通常必要なく、皮膚の外側でギブス等で固定
  • ・創外固定…骨にピンを刺入し、皮膚の外側でピン同士を固定

の3つの方法があります。

治療

骨折部位・折れ方・飼育環境・性格・年齢などにより適切な固定方法を選択する必要があります。
骨が治癒するまでには、平均で約2~3ヶ月程かかりますので、この間は折れた骨が動かないように固定します。

前十字靭帯断裂anterior cruciate ligament tear

靭帯は太くて丈夫なゴムのようなものですが、加齢性の変化や新陳代謝の異常を起こすような疾患、肥満や不適切な生活環境などが原因で断裂してしまう場合があります。膝にある重要な靭帯である「前十字靭帯」が断裂すると、程度により足を着けなくなったり、痛みが出たりします。内科的な治療でもある程度改善することもありますが、必要に応じて外科的な治療を行ったり、またその後に起こる変形性関節症に対して早期から適切な対応をしたりしておくことで、生活の質をできるだけ落とさないように対処することが可能です。

治療

治療方法として、保存療法と外科療法があります。
保存療法では、安静にする、抗炎症薬を投与するなどして炎症が治まるのを待ちます。
外科療法では、切れた靱帯の代わりに膝関節の動きを安定化するため、靱帯の再建手術などが行われます。

レッグペルテス病leg peters disease

成長期に大腿骨頭への血流が阻害されることで骨頭の形成が悪く、痛みが出てしまう病気です。
程度に差があって痛みが強い場合は早期に見つかりますが、あまり痛みが強くなかったり痛みに気づいてあげることができないままになったりすると高齢になってから問題が生じる場合もあります。
通常は内科的治療への反応が悪いため、外科的な対応が必要になります。
違和感があれば様子を見すぎずに病院へお連れ下さい。

治療

内科的治療(消炎鎮痛薬と休息による温存療法)が成功することは少なく、ほとんどの症例では、外科的治療(大腿骨頭および大腿骨頸の切除)を行なうことが多い病気となります。
早期の良好な機能回復のために、手術後に早期からのリハビリを行ないます。

膝蓋骨脱臼patella dislocation

膝にある「膝蓋骨」が内方あるいは外方へ脱臼する異常です。先天性か後天性かといった原因、脱臼する程度などにより、内科的な管理をする場合も外科的な対応をする場合もあります。いずれの場合も年齢とともに変形性関節症が起きてくる可能性が高いため、早期から適切な管理を考える必要があります。

治療

治療には、保存療法(痛み止めの薬やサプリメントなど)と外科療法(滑車溝の溝を深くするなど)があります。
年齢や病気の状態、痛みの状態により、適切に治療法を選択する必要があります。

変形性関節症Deformation properties arthropathy

加齢性に関節や靭帯が変性し、関節のなめらかな運動が維持できなくなることで起こる疾患です。通常変化はごくゆっくり起こり、症状も緩やかに起こるため以上に気づきにくく、気づいたときには進行してしまっているということも多々あります。
高齢の小型犬の1/3に変形性関節症や脊椎症があることが分かっていますが、ご家族がそれに気づいている割合は変形性関節症で50%、変形性脊椎症では10%程度と言われています。
高齢猫ではおよそ2/3で変形性関節症や脊椎症がみられることが分かっています。猫では犬よりも室内の運動が少なく、目で見てわかる症状に乏しく気づいていないことが多いと言われています。「動きが少ない」「高いところへ上らなくなった」「爪が伸びるようになった」といったことが症状のことが多いです。
いずれも念入りな身体検査と必要に応じたレントゲン検査で異常が見つかる場合が多いです。異常がみられてもご家族がみてわかるような症状がないとなかなか治療していただくきっかけが無いこともありますが、見た目に症状が出るようになったときは関節の異常がかなり進行してしまっている場合がほとんどで、最終的には「常に痛い」「歩けない」などといった状態になってしまいます。そうなる前、身体検査で異常は見られるけど症状が出ていないという段階で適切に管理をするのが理想です。

股関節脱臼Hip joint dislocation

股関節は通常しっかりはまっていて簡単に外れることはありませんが、関節の構造が悪い場合や関節周囲の靭帯に異常がある場合には何かの拍子に脱臼してしまう場合があります。
多くの場合は手術による整復、あるいは骨頭切除による痛みの管理が必要です。また、その後に起こる変形性関節症に対して早期から適切な対応をしたりしておくことで、生活の質をできるだけ落とさないように対処することが可能です。

大腿骨頭虚血壊死症Femur head empty blood necrosis

股関節を形成する大腿骨頭が変形してしまう疾患です。多くの場合が先天性で、成長期に症状が出て軽度〜重度に足をかばいます。残念ながら犬では根本的な解決法はなく、痛みが出ないようにするための大腿骨頭切除が最も推奨されます。その手術によりその後痛みなく生涯を過ごすことも可能になります。

anesthesiology麻酔について

麻酔についてabout anesthesiology department

各診療科で検査・手術を受ける犬・猫達の麻酔を行います。

動物達の不安や痛みを取り除くことを目標に、「全身麻酔管理」「痛みの管理(ペインコントロール)」を行っております。

当院では、安全に麻酔をかけるため、麻酔をかける前に術前検査(問診、触診、聴診、視診、血液検査、レントゲン検査、超音波検査など)を行い、くまなく全身状態を確認することで、麻酔をかけることができるかどうか、その危険性がどの程度なのか、その動物の状態に合った、できる限り安全性の高い麻酔薬、鎮痛薬はどれかなどを検討し、麻酔計画をたてます。

さらに、麻酔中に血圧維持のため静脈点滴を行ない、緊急時に速やかに対処ができるように留置針(軟らかい管)の設置を行なうことで、手術中や手術後の合併症の危険性を最小限に抑える努力をしております。

術中のモニタリングを徹底し、異変があれば即座に対応できるように備えており、手術後の疼痛管理に関しても積極的に取り組んでおり、痛みを軽減することにより動物達のQOL(生活の質)の向上を考えています。